前回の記事でFlashToolの導入までを紹介しました。
今回は早速、Xperiaのシステムを書き換え(所謂Rom焼き)を行います。

まだ導入が済んでいない人は、こちらを先にご覧下さい。

0) はじめに
書き換え作業は保証対象外になります。全て自己責任で作業を行って下さい。
システムの書き換えは、特別な場合を除き全てのデータが消去されます。必要なファイルはバックアップをしっかりと取っておいて下さい。


1) 下準備
〇Xperiaの充電を満タンにしておく。
充電の量が少ないと失敗します。必ず、充電を満タンにしてから作業を行って下さい。

〇書き込みをしたいシステムファイルをダウンロードしておく。
これが一番重要です。FlashToolからダウンロードすることも出来ますが、結構面倒なのでダウンロードしてきた方が楽です。
ファイルはGoogleなどで『Xperiaの種類 バージョン 国 ftf』で検索すれば出てきます。
例えば僕の場合、Xperia T2 Ultraの台湾版の4.4.3を書き込みたいので『xperia t2 ultra 4.4.3 tw ftf』と検索しました。

〇Xperiaの電源を消し、パソコンと接続を外す


2) Flashmodeにする

FlashToolを起動させます

稲妻のマークをクリックします

ダイアログが出てきます
Flashmodeにラジオボタンを合わせOKをクリック


3) システムファイル(.ftf)を選択する
Flashmodeに設定すると次のような画面が出てきます。

…をクリックします

ダウンロードした.ftfファイルが保存されている場所を指定し、OKをクリックします
今回はC:\Downloadに保存しました

赤い四角で囲んだ場所に.ftfの情報が出てきます


4) 書き込まない内容、消去する内容を選択する
Wipe(消去)とExclude(書き込まない)の項目から選択します。基本的には、Excludeに表示されている項目全てのチェックを外します。また、Wipeに表示されている項目全てにチェックを入れます。


冒頭で説明した通り、特別な場合を除き、全てのデータが消去されます。
特別な場合とは、『同じバージョンのシステムファイルを書き込む場合』と『現在のバージョンよりも新しいバージョンのシステムファイルを書き込む場合』です。これら場合、Wipeの全ての項目にチェックを入れなくても大丈夫です。ですが、システムが不安定になることがあるので、データを消去しないことはあまりオススメ出来ません。

選択が終わったら、Flashをクリックします。


5) しばらく待つ
『Preparing files for flashing』と表示されたら、ファイルの処理が始まっています。しばらく待ちましょう。パソコンの性能によっては、速かったり何分もかかったりします。



6) Xperiaをパソコンと接続する
次のような画面になったら、いよいよ書き込みが始まります。

最近のXperiaは『音量下げるボタンを押しながらUSBを接続』します
戻るボタンがあるXperiaは『戻るを押しながらUSBを接続』します

接続が成功すると、『Device connected in flash mode』と表示されます。
ですが、すぐに画面が変わっていってしまうので分からないです。


7) しばらく待つ
作業が始まっても、Xperiaは暗いままです。機種によっては、LEDの押しらせんランプが緑色に光ります。別に失敗している訳ではありません。進行状況はFlashToolに表示されます。

Flashing dataと表示されたら作業中です

『Flashing finished.』と表示されたら成功です!

8) 接続を外し起動する
『Please unplug and start your phone』と表示されたら接続を外し、電源をつけます。
起動には結構な時間がかかります。無事に起動したら完了です。




9) こんな時はもう一度作業をしてみる

 〇10分以上『Sony Ericsson』や『XPERIA』、『波の模様』の画面から変わらない
 〇何度も起動画面を繰り返す
 〇バックライトはついたままで何も表示されない
こんな時は『バッテリーを抜いたり』『電源ボタンと音量下げるボタンを同時に3回震えるまで押し続けたり』して電源を切ってからもう一度1)から同じ作業をしてみて下さい。


以上で作業は終わりです。