今では一家に一台はあるサーバ。
そんな我が家にもサーバを導入しました。
でも、サーバって基本的には業務用のサービスセンターに設置されているから、ゴツくてうるさくてデザイン性の無い機種が多いイメージ…。
「せっかく買うなら一般家庭で使え、小さくてカッコいいサーバが良い!」ということで、オークションを探していたら良さそうなモノが見つかりました。

それがこちら!!

HP ProLiant MicroServer Gen8です

HP ProLiant MicroServer Gen8の特徴

今回購入した筐体の主なスペックは以下の通りです。

スペック

  • メーカー: HP (後のHPE)
  • 品名: ProLiant MicroServer Gen8
  • サイズ: 高さ23.24cm x 横23cm x 奥行24.5cm
  • 重さ: 最大9.8kg
  • ノイズ: 最大21デシベル
  • CPU: Intel Xeon E3-1220L V2 2.3GHz
  • チップセット: Intel C204
  • メモリ: PC3-12800E DDR UDIMM 16GB (8GBx2)
  • ネットワーク: HPE Ethernet 1Gb 2-port 332i Adapter
  • HDD: Western Digital WD5003ABYX 500GBx4
  • RAIDコントローラ: HPE Dynamic Smart Array B120i
  • 光学ドライブ: HP DVDスーパーマルチドライブ DU8A5SSH
  • 拡張バス: PCI Express Gen2×16(ロープロファイル、ハーフレングス) x1
  • 電源: 150Wノンホットプラグパワーサプライ
  • その他:
    • HPE iLO4
    • HPE Dynamic Smart Array P222
    • MicroSDスロット x1
    • 内蔵USB 2.0ポート x1

CPUには第3世代のXeonが搭載されています。
発売が2012年ですので、もう10年以上前のCPUです。
性能は2コア4スレッドで最大周波数は3.5GHzです。キャッシュが3Mしかありません。
下手したら、今どきのスマホに負ける性能ですわ…。

メモリは最大の16GBが搭載されています。
ECC付のメモリはとても高価ですので、後々に増設する費用が省けました(笑)

SK hunix製のHP純正メモリが挿さっていました

RAIDコントローラのB120iは標準搭載です。
RAID0、RAID1、RAID1+0に対応しています。

また、オプションの光学ドライブとRAID5に対応したP222コントローラが付いていました。

前面から交換可能なHDDトレイ

MicroServerの特徴の1つがカバーを外さず前面からHDDの交換が可能なことです。
シルバーに塗装されたメッシュ状のフロントベゼルを開けると、4つのHDDスロットが見えます。
ホットスワップには対応していませんが、HDDの故障交換時には大いに役立ちます。

左から1番、2番の順

しかし、ここで問題点が1つ。
RAIDコントローラのB120iはC204チップセットのSATAポートを使用します。チップセットの関係でSATA3(6.0Gb/s)として動作するのは1番、2番スロットの2台までという制約があります。その他の3番、4番スロットはSATA2(3.0Gb/s)として動作します。

つまり、すべてのスロットでSATA3として利用する場合は、別途対応したRAIDコントローラが必要という訳です。
そこでオプションとして用意されたのがHPE Dynamic Smart Array P222コントローラでした。こちらは当時6万円したそうです…。

容易にカスタムが可能なツールフリー

MicroServerの次の特徴は工具が不要でカスタマイズが可能なところです。
HDDの固定にはネジと専用工具が必要になりますが、メモリの交換やMicroSDの交換、光学ドライブの交換などには工具が必要ありません。

簡単にマザーボードとケースを分離できる

小さいマザーボードに手を入れやすくなる

起動ディスクとして使用可能なMicroSDとUSB

OSの起動ディスクとしてMicroSDとUSBを指定することができます。
RAID構成したHDDの領域をフル活用したい方には便利な機能です。
光学ドライブを取り外しSSDなどを起動ディスクとして使うこともできますが、「OS側で設定が必要」のため注意が必要です。

しかし、起動ディスクとして設定可能なMicroSDは「16GB」までです。
それ以上の容量は設定できず認識されません。外部記憶装置としては使用可能です。

MicroSDは最大16GBまで

iLO4搭載で管理が容易

HP製のリモート管理システムiLO4が搭載されています。
これはOSのインストールからファームウェアの更新、各種ツールのアップデートを自動で行ってくれる便利なシステムです。
一部機能はHPと有償で契約が必要ですが、ヘルスチェックやWebベースでサーバの設定管理が行える機能は無料で使え便利です。

マザーボード上にあるiLOチップ

とっても静か!

MicroServerはCPUクーラーがファンレス仕様です。
これもXeon E3-1220L V2の消費電力の少なさと放熱の少なさのおかげです。
冷却用のファンは12cmサイズのモノが1台だけ搭載されています。この1台でHDDとCPUの熱を外へ逃がしています。
回転中のノイズは最大21デシベルと静かです。エアコンの方がうるさいくらいです。

また、全体を通して発熱が少ないところも評価ポイントです。

大きなクーラーでCPUの熱を逃がします

今後の使用方法について

小型でデザイン性にも優れたサーバですが、わずか1.5万円で購入できました。
買ったからには快適なデジタルライフのために活用しますよ!

私は地元の豊川から名古屋に住み始めて3年程経ちますが、部屋にテレビが無いのです…。
テレビを買おうと考えたこともありましたが、そんなにしょっちゅう見る訳でもないしもったいないなと思いました。

そこで、以前のようにパソコンでテレビを見られるようにしようと決めました。
今度は24時間稼働が可能でスマホでもテレビが見られるように構築してみます。

また、カメラが趣味ですが撮り溜めた写真をまとめられていません。
1か所にまとめて、どの端末でも参照できるようにしたいです。

今後、MicroServerにはテレビ視聴とファイル保管の2つの役割で頑張ってもらおうと思います。
仕事の合間を縫って地道に構築していきます…(笑)